サロマ湖ウルトラマラソンレポート④~クライマックスの共走~

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残り20㎞

サブ10(10時間切り)達成まで残り2時間15分

ここまで来たら思いは一つだけ

A目標であるサブ10(10時間切り)は死んでも達成したい。

 

頭で走る

ここからは脚ではなく頭で走る。

「どのくらいのペースで走ればサブ10が達成できるのか?」

 

分かりやすく言うと

「どれくらいサボっても良いのか」

を考え続けるのだ。

ぺースを考える

【残り距離】20㎞

【残り時間】2時間15分(135分)

6:30/㎞ペースでいくと130分→ギリギリ間に合う
7:00/㎞ペースでいくと140分→ギリギリ間に合わない

6:30/㎞ペースはカラダが元気なら、歌いながら走れる余裕のジョギングペースだ。

だが、スタート~50㎞地点まで5:20/㎞で進んでいたペースは、この80㎞時点で6:30/㎞まで落ちていた。

ようは

これ以上スピードが落ちたらOUT

という状態だったのだ。

全然サボれない。ゴールラインまで戦う事になる。

あと20㎞。

一度でも激しく脚が攣ったり、水分・エネルギー切れを起こしたらその時点でOUT。

いけるのか?サブ10。

天国のような名所

この終盤にサロマ湖ウルトラマラソンの一番の名所がある。

それが

ワッカ原生花園

ここまでたどり着いたランナーだけが

オホーツク海を見渡しながらの絶景ランを経験することが出来る。

 

文字通り

絶景

である。

 

しかも!

ここは折り返しコースになっている為、同じガーミンサロマアンバサダーの仲間とすれ違う事ができるのだ。

同じガーミンサロマアンバサダーの仲間とすれ違う事ができるのはメンタル的に大きな救いだ。

景色も最高!

仲間もいる!

天国だ!

 

 

 

・・・と思ったのは大きな勘違いだったことに2秒で気づくことになる。

地獄のような名所

見て分かる通り

日影がない。

暑い。

写真の通り、歩く人続出。

自分自身の落としてはいけないペースもどんどん落ちていく。

「やばい。無理かも。」

そんな想いが頭をよぎる。

レポート③で紹介した最高の作戦(通称:長い顔作戦)のおかげでなんとか持ちこたえているが、、、限界だ。

スタミナオバケ

そんなきつい状況で下を向いて走っている時に目の前に現れたのが

矢田夕子さん!!!

この日までの三ヵ月間、練習プログラムの構成や疲労度管理、メンタルケアなどをしてくれた私のトレーナーだ。

 

この猛暑と90㎞過ぎという状況はあるが、余裕の表情で

「すごーい!良いペース!がんばってー!!!✨」

と僕に声をかけ、笑顔で走り去っていた。

 

 

この状況でこの表情。

スタミナオバケだ。

 

 

しかも、スタミナオバケさんはガーミンサロマアンバサダーの応援Run(お仕事)という事で最後方からスタートし、アンバサダー全員に声を掛けながら楽しんで走っていたにも関わらず、最終的に1000人以上を抜かし余力を残して一般女子の部で2位になるのである。

スタミナオバケさんの経歴を見れば当然と言えば当然なのかもしれないが

「この人に教わって来たんだから、俺はサブ10達成できる!!!」

と心を強く持つ事ができ、メンタルを持ち直した。

残り10㎞

灼熱で意識がもうろうとする中、脚はちゃんと前へ進んでいる。

というより「動き続けてくれている。」

もはや自分の意志で動かしている感覚はない。

気づけば

【残り距離】10㎞

【残り時間】1時間09分(69分)

6:30/㎞ペースでいくと65分→ギリギリ間に合う
7:00/㎞ペースでいくと70分→ギリギリ間に合わない

現在のペースは

6:30/㎞~7:20/㎞ペースとめちゃめちゃ波がある。

これ以上は絶対に落とせない。

エイドで休んでいる暇もない。

ヤバい。余力ない。

競争ではなく共走

マイナスの事を考えても仕方ない・・・。

ポジティブな要素を探したい・・・!

顔を上げ、周りを見渡したら、それはすぐに見つかった。

 

そう。

この90㎞地点で近くを走っている人は全員

サブ10(10時間切り)狙い

の方々。

「ここまで来たら絶対にサブ10を達成したい!」

そう思っている

仲間だらけなのだ

 

 

そう思った途端、隣を走るランナーに自然と

「サブ10達成しましょう。」

と声をかけていた。

顔も年齢も全く覚えていないが

「ありがとう。元気出たよ。」

という返答をもらい、自然と涙が出てきたことだけは鮮明に覚えている。

 

顔も名前も年齢も知らない。

当然会ったこともない人だが、一緒に戦っている仲間にしか見えなかった。

 

 

大会前に考えていた

~競争ではなく共走~

こういう事か。と90㎞地点を超えてようやく理解が出来た。

 

ここまで来たらフィジカルではなくメンタル。

ペースもあがり残り5㎞。

 

最終章に続く・・・。

 

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